病気の予防         
 犬に必要な疾病予防は
1)ジステンパー、肝炎、パルボ等のウイルス性感染症の予防
2)フィラリア症(蚊が媒介する寄生虫)の予防

3)狂犬病の予防
ワクチン                             
伝染病から体を守るために必要な「免疫」=抵抗力をつけるため、接種されます。
狂犬病のほかに、7種、8種、9種などの混合ワクチンがありますが、飼主さんすると、
   どこが違うのか迷われる
こともあるのでは。
ジステンパー、パルボウィルス感染症、伝染性肝炎、パラインフルエンザ感染症、
   アデノウィルス2型感染症、レプトスピラ症、コロナウイルス感染症
が 組み合わされています
ジステンパー
 
犬の代表的な伝染病で、感染犬からの飛沫や鼻汁、目やに、尿に汚染された物から感染し、
くしゃみ、鼻汁、咳などの呼吸器症状、嘔吐、下痢などの消化器症状や食欲不振、元気消失、
高熱などを見ます。
予後は一般的に悪く、特に神経症状を伴う場合は重篤になることが多いです。
パルボウィルス感染症
犬パルボウィルスが原因で、白血球減少を特徴とし、高い死亡率を示し、
子犬では特に症状が重篤になります。

生存力が非常に強く、一般的な消毒や殺菌剤では死滅せず、長期間環境にて生存
することがあります。
伝染性肝炎
犬アデノウィルスの1型を犬伝染性肝炎ウイルスと呼び、
腹痛、嘔吐、下痢、高熱を特徴に、 感染犬の唾液、呼吸分泌物、糞便、尿などから感染します。
腹痛、元気消失、鼻汁、高熱などの症状がみられ、回復期に角膜の白濁を見ることがが生じます。
パラインフルエンザ、アデノウィルス2型感染症         
一般にケンネルコフと呼ばれる発咳を主症状とする呼吸器病で、伝染性が非常に高く、
激しい咳や鼻水を特徴とし、
細菌などとの混合感染により、
より重度となり、重症例では肺炎に移行し死亡することもあります

コロナウイルス感染症
SRASで名前が知れ渡りましたが、SRASは従来のコロナウイルスとは別のグループに分けられます。
犬では嘔吐、下痢などを見ますが、特徴的な症状はなく、他の病原体との混合感染が大変多く、
病状をより重症にするとされています。
接種時期
 
子犬や子猫は、誕生直後に飲む母乳(初乳)を通じ母親からの免疫を受け、これにより病気に
対する抵抗力を身につけます。この抵抗力は短期間しか持続しないので、
ワクチン接種により、強い免疫力をつけていきます。
フィラリア症は月に一度の内服薬で予防できます
 
予防薬は体内に入ってきたフィラリア幼虫を殺します。
錠剤、粉剤、チュアブルタイプ(四角いビーフ味の薬)があります。

 H13年秋 新しく予防注射薬が発売され、翌年より本格的に使用されています
6か月毎の注射で長期の予防が可能となります。 
飼主さんの投与し忘れや、犬の吐き戻しなど
による予防漏れの問題を解決します。
 6ケ月令未満(大型は8ケ月令未満)には使用できません。
 フィラリア
フィラリア症は、蚊に刺される環境では、予防しなければほぼ100%感染すると言っても 過言で
はありません。室内犬でも感染の危険はあります。 

感染しても長期間は症状を出さないため、気に留めない飼主さんもいますが、 やがて様々な症状を
出すようになります。

内服薬と同様、投与前のフィラリア抗原検査が必要です
 まれに食欲不振、注射部位の痛み、ショックなどの副作用が出ることがあります
投与期間については主治医の指示に従い、忘れずに最初の年から毎年予防しましょう。
     (生後2ヵ月くらいから始めてください)

 狂犬病  
 治療法はなく、発症すれば致死率100%の非常に恐ろしい人畜共通感染症で、
人を含むほとんどの哺乳動物が感染します。 
幸い日本では、1957年以降発生がありませんが、世界の多くの地域では、
今でも多くの発生が見られ、いつ日本へ侵入してくるかもしれません。

狂犬病ウィルスに感染した犬の唾液から咬傷などにより感染します。
症状
    人も犬も同様の症状を現し、狂躁型と麻痺型と呼ばれる2つの型があり、
多くは狂躁型を示し食欲不振、情緒不安定などに続き、興奮状態を示し、攻撃的になります。
その後は、元気がなくなり、昏睡し死亡します。

予防
狂犬病予防法により生後3ヶ月以上の犬は登録と予防注射が義務づけられています。
 


   
避妊・去勢手術
 いろいろな理由でためらう方も多いと思います、手術するか否かは、熟考のうえ後悔のない
 選択をして下さい。

現代では生まれた子犬を犬だけでは育てられません。生まれた全子犬を一生扶養できる飼主さんは
   ほとんどいないでしょう、飼主のいない犬は法の元で処分されます。
生殖本能は、動物が人と生活する上では、弊害となることも多くあります。

不妊手術をすることにより、子宮蓄膿症、生殖器の腫瘍、生殖器の感染症、乳腺腫瘍、  
前立腺肥大などの永久的な予防や発生率を下げることができます。
接種時の注意事項
2〜3日前からの元気、食欲、排便などの状態をお知らせください。
これらの質問に答えられる方が一緒に来てください。
できれば接種当日の便(空豆大)を持参ください。(検便用)
接種後は、安静にし、ストレスをかけないように心がけて下さい。
ワクチンを接種してもすぐには免疫はできません。ワクチン接種後も数週間は、
   病気にかかっている犬との接触を避けてください。
犬の健康