乳歯の歯根は永久歯が発育するにつれて吸収され、やがて脱落していきますが、何らかの原因で乳歯の脱落が遅れ、永久歯が本来の場所に萌出できず、別の場所に生えてきてしまいます、
これが乳歯遺残症です。
同時期に同じ機能を持つ乳歯と永久歯が生えているのは異常な状態です。
その結果、他の歯や口の中の組織と干渉して外傷をおこすことがあります
程度の差はありますが、生涯にわたり咬合不全の状態になります。
遺伝的な影響を受けることが多く、ほとんどは犬に見られ、
近年多く飼育される超小型犬種にその傾向が強く見られます。
犬以外の動物種ではまれにしか見られません。
最も問題にもなるのが犬の犬歯の乳歯遺残症です。
上顎の犬歯の永久歯は乳歯の前方に萌出し、下顎の犬歯の永久歯は乳歯の舌側に生えてきます。
歯と歯が密着していますので歯肉炎や歯周疾患の原因になります。
下顎の犬歯がずっと残ったままになっていると、舌側に生えてきた永久歯が、やがて上顎に突き刺さる状態にまでなることもあります。
| 歯の 萌出時期 |
犬 |
猫 |
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乳歯 |
永久歯 |
乳歯 |
永久歯 |
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切歯 |
4 - 6週令 |
3-4月令 |
2-3週令 |
3-4月令 |
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犬歯 |
3- 5週令 |
3-6月令 |
3-4週令 |
3-5月令 |
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前臼歯 |
4-6週令 |
4-6月令 |
3-6週令 |
4- 5月令 |
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後臼歯 |
ー |
5-7月令 |
ー |
4- 6月令 |
治 療
できるだけ早めに乳歯抜歯を行うことが大切です。
乳歯の抜歯は非常にデリケートな歯科手術です。
乳歯の歯根部にはまだ未熟な永久歯の歯胚や成長途中の永久歯の歯根が存在します。
乳歯抜歯だけで対処しきれず咬合不全がおきた場合は、種々の矯正により生活の質を向上することは
可能です。
これらの処置は全身麻酔が必要になります
